この章の説明
ここではRPi4の初期設定からIPアドレス固定まで行います。全てコマンドで行います
モジュールのアップデート
USBHDDに書き込んだ時点から電源投入時点まで様々なアップデートがされている可能性があります。ここでアップデートを行います。
sudo apt update && sudo apt full-upgrade -y
暫くアップデートが実行されます。
IPアドレスの固定
実は今までraspberrypi.localというアドレスで接続出来ていましたが、それはDHCPとmDNSという機能のおかげで接続できていました。ただこの状態では今から入れるモジュール等で支障をきたす可能性があるのでIPアドレスを固定しておきます。
まず動作しているIPアドレスを確認します。
pi@raspberrypi:~ $ ip a
この時ネットワークの設定がずらっと出てきます。例として私の環境を表示すると
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc mq state UP group default qlen 1000 link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.0.11/24 brd 192.168.0.255 scope global noprefixroute eth0 valid_lft forever preferred_lft forever inet6 xxxx::xxxx:xxxx:xxxx:xxx/64 scope link valid_lft forever preferred_lft forever 3: wlan0: <NO-CARRIER,BROADCAST,MULTICAST,UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state DOWN group default qlen 1000 link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
少し隠しましたが2:の項目のinetから始まる192.168.0.11が今割り当てられているipアドレスです。ipアドレスの説明は別サイトに任せますがご自分のネットワーク環境に合わせて必要なアドレスを確保して下さい。次に設定ファイルを書き換えます
pi@raspberrypi:~ $ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
するとエディタ画面に切り替わります。カーソルキーで移動バックスペースやDELキーを使って文字を削除、文字はそのまま入力できます。Ctrl+Oで書き込み、Ctrl+Xで終了です。この辺は別途別サイトを見て勉強しましょう。
書き換える所は途中にある
# Example static IP configuration: #interface eth0 #static ip_address=192.168.0.10/24 #static ip6_address=fd51:42f8:caae:d92e::ff/64 #static routers=192.168.0.1 #static domain_name_servers=192.168.0.1 8.8.8.8 fd51:42f8:caae:d92e::1
これを書き換えます。例えば先ほどの私のIPアドレスで置き換えると
# Example static IP configuration: interface eth0 static ip_address=192.168.0.11/24 #static ip6_address=fd51:42f8:caae:d92e::ff/64 static routers=192.168.0.1 static domain_name_servers=192.168.0.6 8.8.8.8 fd51:42f8:caae:d92e::1
となります。domain_name_serversは別途調べて下さい。ルータの説明書などに詳細が記載されている場合もあります。書き終えたらCtrl+Oで書き込み、Ctrl+Xで終了です。
この後設定を有効化するためにリセットします。
pi@raspberrypi:~ $ sudo reboot
以上でIPアドレス固定化の完了です。試しにTeraTermProのraspberrypi.localとしていた所をIPアドレスで置き換えてログインしてみてください。以降はこのIPアドレスがベースで説明をしていきます。
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