概要
ここではamatsukazeでCMカットされた物を観て、「このスポンサー広告はいらないな」とか「このトレイラーは必要ないな」とか「ここ少しおかしい」と思う事が多々あると思います。
そこで今回はこれらCMの位置にかかわるフレームを編集するためのツールを紹介したいと思います。
TrimViewer
まさにamatsukazeとCMに関連するために作られたソフトです。
先の概要に書いたような細かな調整用ソフトというべきなのでしょうか。
ここで開発されたソフトです。これをまずはダウンロードしましょう。
私が落とした時はTrimViewer094a_x64.7zでした。適切なフォルダに展開して下さい。
そしてTrimViewer.exeを起動します。
操作方法
そこでLogを押します。選択するのは変換してできた〇〇-enc.logです。読み込み終わると以下のような画面に切り替わります。
ここで注意して頂きたいのは赤枠で囲ったTrim(・・・から始まる文字列です。実際にはここに書かれている数値(フレーム番号)を切り取っています。今回は
Trim(229,4603) ++ Trim(6403,23364) ++ Trim(25164,46231) ++ Trim(48031,48779)
と書かれているので229フレームから4603フレームを取り出し、さらに6403から23364を取り出しという感じで残す部分が書かれています。解析結果はLogのさらに下の方
AMT [info] [CM解析結果 - 詳細] 0 227 8 -11 8 :Nologo 229 1607 46 0 46 :L 1608 4303 90 -1 90 :L 4304 4603 10 1 10 :Sponsor(add) 4605 5052 15 -2 0 :CM 5053 5502 15 0 0 :CM 5503 5951 15 -1 0 :CM 5952 6401 15 1 0 :CM 6403 23364 566 0 566 :L 23366 24263 30 -1 0 :CM 24264 24712 15 -1 0 :CM 24713 25162 15 1 0 :CM 25164 43532 613 -3 613 :L 43533 46231 90 3 90 :L 46233 46680 15 -2 0 :CM 46681 47130 15 0 0 :CM 47131 48030 30 1 0 :CM 48031 48779 25 0 22 :Trailer(add) 48780 49228 15 -1 0 :CM 49229 49677 15 -1 0 :CM 49678 50127 15 0 0 :CM 50128 50577 15 0 0 :CM 50578 51026 15 -1 0 :CM 51027 51927 30 2 0 :CM 51928 52375 15 -2 0 :CM 52376 52824 15 -1 0 :CM 52825 53274 15 0 0 :CM 53275 53723 15 -1 0 :CM 53724 54173 15 1 0 :CM 54175 54180 0 5 0 :Nologo
と書かれているのを参考にした方が速いです。CMは紛れもなくCMと認識された所でここはバッサリカットされているはずです。微妙な所というのはSponsor(add)とTrailer(add)です。Amatsukazeはここはカット候補には含めません。(必要な方がいらっしゃる方が多いという事ですね。)
実際には左下のViewer[W]を押して画面を出してみて下さいフレーム番号と同期して画面を見せてくれます。左上のフレーム番号一覧をダブルクリックするとそのフレームに飛んでくれて左下のTOPとENDボタンでそのフレームの最初と最後を見る事が可能になります。ここでもカット等の設定が可能なのですが非常にシビアな画面になっていて思ったようなフレームに飛んでくれません。なのでここではあくまで確認の画面とします。
今回はSponsor(add)とTrailer(add)を必要無しとして修正したいと思います。この番組の時はSponsor(add)は4304から4603と読み取ることが分かります。ここを必要なTrim情報から抜いてあげれば大丈夫そうです。Trim(229,4603)となっていますから見事にSponsorが入りこんでますね。ではどう削るかですが色々やり方はあるそうですが私は直接数値を書き換えてしまってます。その方が直観的に消えてくれますので。ではその数値はどう見ればよいでしょうか。
Sponsorの前がその答えなのですが1608 4303 90 -1 90 :Lとなっています。Sponsorは4304から始まってます。その1フレーム前までが必要箇所という事になります。つまり直すとすればTrim(229,4603)をTrim(229,4303)と書き換えてあげます。あ、この時Viewerを立ち上げていると変更できませんので閉じておいて下さい。
同じくTrailerも消してみましょう。感のいい人ならすぐにわかると思いますが念のため。まずは表から48031 48779 25 0 22 :Trailer(add)を確認します。viewerから確認するとあれ?本編の次回予告とかぶっていました。次回予告も消していいという場合はそのまま数値を48030にしてあげればいいのですが予告は残したいなーというときは先ほどのviewerが役に立ちます。
左上のTrim情報でTrailerもはいっているフレームを選択しダブルクリックします。そしてマウスかカーソル右かでTrailer部分をシークします。今回は必要部分48479がわかったら数値を控えます。その後Trim情報を変更してあげます。
またはViewerでもカットができます。先ほどカーソル右左でフレームを動かす事が出来ました。またTOP、ENDでそのTrimの最初と最後まで移動する事が出来ました。ここで出てくるのが[と]です。これは一度操作してみないとなんとも言えないのですがそのTrimの頭([)と後ろ(])を設定してくれるのです。その後ウィンドウを閉じようとすると「反映させますか?」と聞かれるので大丈夫でしたらOKを押せばちゃんとTrim情報を修正してくれます。こちらの方がビジュアル的にカットできるという人も多いかもしれません。こちらを使いたい方はどうぞ。ただ操作感を覚えないとカット位置がごちゃごちゃになります。(経験談)
最後にもう一度Viewerでカット位置を確認して下さい。1フレームずれただけで動画にゴミが混じりますw。
最終確認が取れたら左上のSave trimを押してください。TSファイルが保存されている場所に〇〇.ts.trim.avsが保存されます。
その後amatsukazeで変換したタスクから同じ物を選んで「リトライ」をかければtrim情報を自動的に読み取って再度変換タスクが起動します。おっと。その前にtrim前のMKVファイルは移動するか削除しておいて下さい。
総評
どうでしたか?Trim情報が容易に扱えるようになればこっちのものです。
今は動画編集ソフトが勢い増してますがCMカット位ならこちらを使った方が字幕も含めてちゃんとカットしてくれます。もっともTSファイルを削除してしまったら出来ないわけですが。
皆さんもCMカットマスターになりましょう!w
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